突然ですが、ちょっと一言いいですか。
あなたは、ツッコむ心を失ってはいないか。
他者のおかしな発言に、違和感を感じることさえ忘れ、
うっかり詐欺なんかにあってはいないか。
―ツッコむことは、考えることだ。
日常にひそむ、なにやらおかしな物事にさえ
たかが日常と、目をやることもしなくなっていないか。
―ツッコむことは、感じることだ。
現代に忘れられかけたネイキッド・コミュニケーション、「ツッコミ」。
今日はその「ツッコミ」に触れていきましょう! せーの、
「一言ちゃうやんけ!」
Lv.1 「なんでやねん」
まずはじめに、だいたいの場面において通用するフレーズとして、
「なんでやねん」
を押さえておきましょう。
下に例題として、いくつか「ボケ」を載せておきました。
『ポーン』という電子音が鳴ったら「なんでやねん」を用いてツッコんでみましょう。
例題1
例題2
Lv.2 「やかましいわ」
また、「なんでやねん」と同じく幅広い用途で使えるフレーズとして、「やかましいわ」があります。
これは会話の途中で相手のテンションが上がり、やけに白熱しはじめたときに使うと効果的です。
では例題です。「やかましいわ」を用いてツッコんでみましょう。
例題3
例題4
Lv.3 「なにしとんねん」
相手の発する言葉ではなく、動作に対してのツッコミの例として「なにしとんねん」というものがあります。
ボケというものは人によっては言葉だけに留まりません。
動きや態度に対してツッコむことで、ツッコミの世界は無限に広がります。
では例題です。ただし音声のみということで、マイクの向こうの動きがわかりませんね。
なのでこれはちょっとした応用問題になるのですが、
「マイクの向こうでお前は一体何をしているのか」というニュアンスを込めてツッコんでみましょう。
例題5
応用編
ここからは応用編です。
これらを修得することで、あなたが周囲の注目を集めることは間違いないでしょう。
あなたがより高いレベルのツッコミを求めるとき、きっと役に立つ情報であるはずです。
Lv.4 「ノリツッコミ」
相手が明らかにとんちんかんなことを言ったときなどに、
一度相手の発言に乗ってみせてからツッコむことを「ノリツッコミ」といいます。
主にベタすぎるボケをされたときや、相手の発言が全く的を射ていない場合に行います。
では例題です。ここでは電子音が二度鳴ります。
最初の電子音が鳴ったら、一度「なるほどね…」「そうそうそう、」と乗ってみせ、次の電子音で突っ込んでみましょう。
例題6
例題7
ノリツッコミでは、テンションを上げることが大切です。
いつでもテンションを上げられるように心がけておきましょう。
[コラム:コンパクトなツッコミを]
初心者が最初に抱える悩みのひとつが、ツッコむ際のフレーズです。
特に最近のツッコミは、気のきいたことを言おうとするがゆえに、どんどん長くなっていく傾向があります。
しかし、ツッコミが長すぎると間延びしてしまいがちです。プロのお笑い芸人の中には、それを芸風とする方々もいますが、
それはプロフェッショナルとして重ねてきた経験によって成り立っているものです。
まずはコンパクトで的確なツッコミを心がけましょう。
たとえば例題6では、「わかるか!」、例題7では「できるか!」など、できるだけ一言で済ませるようにします。
Lv.5 「ズッコケ」
正確にはツッコミに分類されるものではないのですが、
ツッコミの応用技術として「ズッコケ」があります。
場の雰囲気が突っかかったときなどに、わざとつまずいてよろけたりする技術です。
あまりオーバーにならず、少し肩のバランスを崩すだけで良いでしょう。
それでは例題です。非常にタイミングをとるのが難しい技術です。
一度音声を再生して、電子音が鳴るタイミングを確認しておきましょう。
例題8
例題9
Lv.6 「間」
ツッコミの技術は、主に「フレーズ」「態度」「間(ま)」によって成り立っています。
「フレーズ」は相手がボケたとき、いかに的確なツッコミのフレーズが出せるかという能力です。
「態度」は、何に対しても物怖じせずに、はっきり、堂々と行えるかどうかです。びくびくしたツッコミは、相手に対しても失礼です。
そして、最も重要なのは「間」です。これはツッコミのタイミングを指します。
「間」を意識することはとても重要な技術ですが、とても困難な技術でもあります。
どれが正しい「間」なのか、というのはその場面ごとに異なりますが、
ある偉大な漫才師の言葉を借りると「観客が『こいつアホや…』と思ったと思うタイミングでツッコめば良い」のです。
この「間」をとるための技術として、「えっ?」「ちょっと待って」など、一旦クッションを置き、
「間」をたっぷりとってから改めてツッコむ方法があります。
こうすることにより、長めのフレーズでも間延びしにくくなる性質があります。
ツッコミどころが同時に複数あるときなどに用いると良いでしょう。
それでは、「間」を意識しながら例題にツッコんでみましょう。
例題10
[コラム:関西弁]
ここまで、ツッコミのフレーズとして関西弁を紹介してきました。
標準語ではなく関西弁を選んだ理由として、関西弁が比較的リズミカルであること、方言には標準語に比べ堅いイメージがないことがあげられます。
ただし、場合によっては突然関西弁を使うと、逆に「スベる」ことにもなりかねません。
これを防ぐためには、日頃から流暢な関西弁を使うことが必要です。(ここはツッコミどころです)
また関西、特に大阪はお笑いの聖地ともいわれています。よりレベルの高いツッコミを追求するならば、一度は訪れてみるのも良いでしょう。
まとめ
「ツッコミ」を修得することで、あなたの生活がよりいっそう豊かなものになるでしょう。
もしもあなたが生活していて、どうしても納得のいかないことがあったら、そのままそれに流されることなく堂々とツッコミをいれることができるでしょう。
また、ツッコミの技術は日々の積み重ねで向上するものです。隙があればツッコむように心がけましょう。
ツッコミの対象は、なにも人間だけに留まりません。
もしも街を歩いていて、おかしな看板などがあったら、いくら無機物でも遠慮なくツッコミましょう。
あなたの好きなお笑い芸人のビデオを借りてきて、そのあざやかなツッコミを研究してみるのも良いかもしれません。
あなたのコミュニケーションがより円滑なものになることを願って。
※この記事によって発生したいかなる問題についても、「どらアニマル。」は一切責任を負いません。
